院長挨拶
地域の健康寿命を守る津さくらばしクリニック
私は、三重大学卒業後30年以上にわたり三重大学附属病院に勤務し、心臓や肺、血管の手術をしてまいりました。全力で患者さんに向き合い、質の高い手術を力の限り提供できたと自負していますが、中には十分な結果が得られず不幸な結果になったこともありました。心臓や血管の病気で手術を必要とした患者さんの多くは動脈硬化が原因であり、早期に適切に治療することにより病状の進行を止め手術を回避することが可能であったと考えられる患者さんを多く見ました。
この大学病院での経験に加え、前任の施設では動脈硬化が原因で発症した脳梗塞の後遺症で苦しむ多数の患者さんの治療も経験しました。
このように、今日は何事もなくとも明日には突然牙をむく動脈硬化性疾患の恐ろしさを熟知した私が今なすべきことは、動脈硬化を早期に発見し、患者さんとともに、辛抱強く持続して治療し、心臓や脳、腎臓や下肢を守ることであると考えます。
「人は血管とともに老いる A man is as old as his arteries.」とWilliam Oslerは言っています。
動脈硬化を防止するために生活習慣病を適切に管理治療し、さらに最近特に注目され進歩の著しい先制医療であるアンチエージングの知見を積極的・大胆に取り入れることにより地域の皆様の健康寿命を守ることを当院の最大の目標と致します。
また心臓血管外科医専門医として30年間培った技術を生かし、津、久居、亀山さらに松阪や伊勢志摩地区では初めて日帰り下肢静脈レーザー焼灼術を導入し、下肢静脈瘤手術を受けるか日々迷いながら落ち着かない生活をしている患者さまに、極めて低侵襲で有効な手術法を提供したいと思っております。
もちろん地域に密着したホームドクターとして、感冒や下痢、腹痛、脱水症等の一般的な疾患の治療や健診業務にも努めていきたいと思います。
微力ながらスタッフ一同、精一杯、努力・精進致しますので宜しくお願い申し上げます。
1958年1月25日生まれ。
1982年に三重大学医学部を卒業、一般外科研修後1984年に三重大学胸部外科入局、以後三重大学医学部附属病院にて心臓血管外科、呼吸器外科診療に従事。1993に渡米、人工心臓の研究開発、大動脈外科研修を行い1995年に三重大学胸部外科へ帰局。以後は主に血管外科、特に大動脈外科を専攻。
2012年より三重大学附属病院に下肢静脈瘤に対するレーザー焼灼術を導入、同年11月よりレーザー焼灼術認定指導医となっている。
2013年9月より普照会森栄病院(桑名市)院長に就任、一般診療に加え下肢静脈瘤レーザー焼灼術を開始、2014年7月に県下で初めて1470nm波長のレーザーを保険診療に取り入れる。
略 歴:
1988年三重大学大学院卒業(医学博士)
1993年渡米 1995年まで米国テキサスメディカルセンター、べーラー医科大学、外科留学
1997年より三重大学附属病院 胸部外科講師
2000年米国スタンフォード大学胸部心臓外科 ビジティングプロフェッサー
2004年より三重大学医学部胸部外科 助教授
2007年より改変により三重大学大学院医学系研究科胸部心臓血管外科 准教授
2008年より三重大学附属病院心臓血管外科病院教授併任
2013年9月より普照会森栄病院院長に就任。
2017年5月 津さくらばしクリニック開院予定
外科専門医、指導医 心臓血管外科専門医、修練指導者
胸部外科指導医 脈管専門医 日本心臓病学会上級臨床医(FJCC)
下肢静脈に対する血管内焼灼認定実施医、認定指導医
日本血管外科学会評議委員
日本脈管学会評議委員
医院案内
診察室は二室あります。下肢の立位での診察が楽なようにゆったり設計されています。
二診ではスクリーニング検査として診察中に超音波エコー検査ができるスペースを確保しています。
診察室の奥には専用の検査スペース 血管検査室があります。
医師と専属の臨床検査技師が協力して各種の血管検査、心電図検査、心臓や腹部、乳腺、下肢の超音波検査をこの部屋で行います。
血管検査室の向かい側にあります。各部位の単純撮影に対応します。
採血、注射、きずの処置、一般の点滴をこの部屋で行います。
処置室から奥が手術スペースとなっています。手術室には呼吸・心拍監視に加え、経皮酸素飽和度、呼気終末二酸化炭素濃度の持続監視モニターを備え、呼吸状態をつねにチェックしながら手術を行います。
また呼吸に問題が生じた時は直ちに全身麻酔に移れるよう麻酔器・人工呼吸器も備えてあり静脈麻酔を十分な体制で行うことができます。
下肢静脈瘤血管内焼灼用のレーザーはデザインがおしゃれなフランス製の最新型(1470nm波長・one ring 5Fr焼灼カテーテル使用可能)です。
フルフラットとなる慢性透析用ソファーを完備した完全個室です。下肢静脈瘤手術や痔硬化療法後、プラセンタの点滴療法、キレーション治療、大量ビタミンC療法など時間のかかる点滴療法時に使用していただけます。
スマホにつながる高音質のスピーカーが装着されていますのでご利用下さい。*ナースコールは設置していますが、患者様の安全のため声が聞こえるように入り口は折り戸となっています。
リラクセーション室は手術室の向かいに2室用意しました。真ん中にトイレを配置、両下肢同時手術のインターバル時や手術直後、点滴中にも点滴台を押しながら簡単に入れるよう扉に工夫がしてあります。次項を参照してください。
玄関右奥に多目的トイレと女性専用トイレを用意しました。
外から押すと内側に開きます
中から押すと外側に開きます
津さくらばしクリニックのすべてのトイレはバリアフリーでず。また車椅子の方やご高齢者に使いやすいよう、外からも、中からも常に押おすとひらき、開口部が広いタイプの扉を採用しています。
設備紹介
心電図
血圧脈波検査装置
血管内皮機能検査装置
超音波検査装置 汎用型
超音波検査装置 手術・診察用
ケーブルレス
Holter 24時間心電図
禁煙外来用 呼気CO濃度測定器
エンドサームレーザー
麻酔器・人工呼吸器
生体モニター
呼吸心拍・経皮酸素飽和度・呼気終末二酸化炭素濃度
NIHON KOHDEN
セルタックα、セルタックケミ
一般検血検査とCRP,HbA1cが測定可能です。発熱時等の診療にくわえ、糖尿病の患者様にはHbA1c値に基づいて糖尿病薬の量が決定できます。
富士ドライケム
IMMUNO AG1
テレビコマーシャルでおなじみの高感度検出可能インフルエンザウイルス抗原測定器です。他にマイコプラズマやA群ベータ溶連菌も検査可能です。
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NIHON KOHDEN
cobas h 232
胸痛時に疑われる急性心筋梗塞の診断が可能なトロポニンT、足のむくみ時に深部静脈血栓症の指標となるD-ダイマー、さらに慢性心不全患者さんの急性増悪を早期にとらえるNT-proBNPなどが測定できます。
CoaguCheck XS
ワーファリン投与時に測定が必要なPTINRを迅速測定します。人工弁置換術後や特殊な血管内治療後、細い血管のバイパス術後などはワーファリン服用による抗凝血療法が必要です。心房細動や深部静脈血栓症に対しては当院もDOAC(検査のいらない抗凝血薬)を使用していますが、短時間に血栓を溶かしたい場合はワーファリンを使用します。
お仕事帰りでも受診していただければ迅速にPTINR値を測定いたします。
小型尿分析器 シーメンス クリニック
ステータス プラス
一般の尿検査に加え、尿中微量アルブミン、クレアチニンが測定可能です。
このため受診時にアルブミンクレアチニン比がわかり、糖尿病での初期での腎機能の悪化が診断可能となります。
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